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田辺市上芳養の梅加工業「濱田」(浜田洋社長)は、京都大学、近畿大学と共同で開発した「発酵醸造製法」で作った梅酢を商品化し、2月から販売している。 完熟の南高梅を実のまま発酵させる方法で、栄養価が高まり、口当たりがよくなるという。同社は「健康にいいので毎日飲んでほしい」とPRしている。
 商品名は、発酵醸造本梅酢「梅のおかげで酢」。減農薬や有機肥料で育てた地元産の南高梅の完熟青梅を、梅の実の表面から発見した菌で発酵させている。「梅生(き)酢」と、梅と紅イモと一緒に発酵させた「紅いも梅酢」の2種類あり、それぞれ360ミリ瓶詰めで1050円。
 昨年、大阪府の「日本食品分析センター」で成分を分析したところ、クエン酸やアスパラギン酸など17種類のアミノ酸が含まれていることが分かった。さら に専門機関で32人のモニターに3カ月間毎日摂取してもらい、血液検査をする調査もした。その結果、脂肪の燃焼が促進されるなどの効果があったという。
 一般に農家らが「梅酢」と呼ぶ、梅干しの漬け液とは違い、製造に塩分を使わないため、高血圧の人でも毎日飲用できる。水や牛乳を足したり、フルーツと合わせたりしてドリンクとして飲むほか、料理にも使えるという。
 同社は2004年、京大や近大と共同で、梅を使った新商品開発の研究に着手。07年2月に醸造法の開発に成功し特許を取得した。同年には、地域資源を活用した商品開発について支援が受けられる経済産業省の事業に認定された。
 今回開発した酢で漬ける塩分ゼロの梅干しのほか、化粧品やせっけん、健康サプリメント用カプセルなど、健康や美容に重点を置いた商品開発にも取り組んでいる。