保湿ニュース1
魚のうろこを原料に、保湿効果で知られる「コラーゲン」を抽出する実験に、環境学園専門学校(尼崎市道意町7)の生徒が成功した。入手しやすい素材を使 い、素人でも試せる方法を採用した。7日、同市道意町7の尼崎リサーチインキュべーションセンターで開かれる卒業研究発表会で報告する。発表会は一般の人 も見学できる。
研究に取り組んだのは、環境資源コースの菊地元樹さん(22)ら4人。菊地さんは以前、神戸市垂水区の水産加工場でアルバイトした経験があり、毎日大量 に廃棄されるうろこのリサイクル方法を探すためにこのテーマを選んだ。加工場からタイのうろこの提供を受け、研究に臨んだ。
魚のうろこからコラーゲンを抽出するには、酸処理、アルカリ処理、熱・加圧処理の3工程が必要。本来、酸処理には塩酸や硝酸など、アルカリ処理には水酸 化ナトリウムなどを用いるというが、菊地さんらは「家庭で気軽に安全に」を合言葉に、レモン汁、ワインビネガー、アルカリイオン水など身近なもので試し た。
試行錯誤の結果、タイ1匹分のうろこ(約10グラム)をリンゴ酢に4日間漬けた後、水洗い。さらに10%重曹溶液に3日間漬け、水洗いした後、今度は鍋 の湯の中で茶こしのようなものに入れてすりつぶす。溶けだしたものを煮詰める――といった方法でコラーゲンを含む溶液ができた、という。
菊地さんらはジュースに混ぜて飲んだり、保湿クリーム代わりに肌に塗ることも試みたという。菊地さんは「既製品を買うのもいいが、廃棄物を家庭でリサイクルすることで、環境問題も考えられる」と話している。
発表会では15グループが研究結果を報告する。尼崎市内の自然環境を調べたものなど、地域に密着した研究も多い。

